人が亡くなると相続が始まります。
相続の手続きのためにはまず、遺産の範囲と相続人を確定させなければなりません。遺産の範囲といっても、被相続人が生前有していた財産だけではなく、債務などのマイナス要素も相続することになりますので、その調査は正確に行わなければなりません。
相続人を確定するにあたっては、被相続人が遺言を残してあるのであれば原則としてその内容を加味しなければなりません。
相続人の取りうる対応としては3種類あります。相続の承認、放棄、限定承認の3つです。
債務が財産よりも多い場合などに相続放棄を行いますがそれにも期限と法定の手続きがあります。
相続人が確定したあと、不動産などの相続財産の具体的な評価額を決定させ、遺産分割の協議を行います。
遺産分割協議は、仮にそれによって決まった内容が守られなくても解除することは出来ず、全員の合意によりやり直すことが認められているに留まります。したがって、遺産分割協議は、とても慎重に行わなければならない手続きのひとつになります。
また、事後的な言った言わないの争いを防ぐために遺産分割協議の内容は書面に正確に残す必要もあります。
また、相続人間の法律関係の他にも相続税の申告を相続開始の翌日から10ヶ月以内に行わなければなりません。
このように対内対外的な手続きをそれぞれ決められた期限内にこなしていくことが相続には必要になります。
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相続の流れ
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